老化の原因となる酸化を防ぐ「抗酸化作用」が高いとされているポリフェノール。実はポリフェノールにはたくさんの種類があって、その種類により美容効果も異なると言われています。今回はポリフェノールの種類や豊富に含まれている食材をチェックしながら、アンチエイジングケアに役立てていきましょう!
目次
ポリフェノールとは? どんな種類があるの?
まずはポリフェノールがどんな成分なのかをチェックしましょう。ポリフェノールとは分子内に複数あるフェノール性水酸基を持つ植物成分の総称です。専門的な名前でわかりにくいですが、基本的には土の下に根を張り、地上で育ち実をつける植物にはポリフェノールが含まれていると言われています。なんとポリフェノールの種類は、自然界において8,000種類以上も存在するのだとか。今回は代表的なポリフェノールの種類をご紹介していきます!
ポリフェノールの効果は? 種類別にチェック!
ポリフェノールには、どんな効果が期待できるのでしょうか? まずはポリフェノール全体の効果ですが、代表的なものと言えば「抗酸化作用」です! 私たちは酸素を取り込んで生きていますが、酸素が体内に入るとわずかに「活性酸素」に変化すると考えられています。
この「活性酸素」は体をサビさせて老化を引き起こす原因です。体内で過剰に生成された活性酸素はお肌や脳の老化だけではなく、動脈硬化、ガンなどの病気を引き起こすこともあると言われています。
活性酸素を無害物質に変える働き、活性酸素の発生・働きを抑制する働きなど、活性酸素から体をまもる作用を「抗酸化作用」と言います。
種類別! ポリフェノールの効果と代表的な食品
ポリフェノールはたくさんの種類があると冒頭でご紹介しましたが、種類によって効果も異なるとされています。種類別に効果と、豊富に含まれる食材・食品もチェックしていきましょう!
・アントシアニン
アントシアニンは、目の機能改善に効果があるとされるポリフェノールです。視力を回復したい時はもちろん、白内障、緑内障など眼病を予防する効果もあると言われています!
またアントシアニンの抗酸化作用は目の機能改善だけではなく、血流の参加を防いで動脈硬化や高血圧など血液に関する病気を予防する効果もあります。
<アントシアニンが多く含まれる食品>
赤ワイン・ブルーベリー・ブドウ・プルーン・カシス・ナス・紫キャベツ・黒豆・黒ゴマなど
・カテキン
カテキンには高血圧や血糖値の上昇を抑制する効果、脂肪の吸収を抑える効果があるのでダイエットや生活習慣病の改善に効果があると言われています!
さらにカテキンには殺菌作用や抗菌作用があるので、虫歯や口臭予防にも役立ちます。
<カテキンが多く含まれる食品>
緑茶・紅茶・番茶・ウーロン茶・リンゴ・ブドウ・ソラ豆など
・イソフラボン
女性ホルモンのエストロゲンは、女性の心身の機能を保つ働きがあります。このエストロゲンが減少したり、ホルモンバランスが乱れたりすると、精神的に不安定になったり、心身の不調を招くと言われています。
大豆に含まれる「イソフラボン」はエストロゲンと似た働きをすると言われています。エストロゲンが減少した際に、イソフラボンが女性の心身を機能的に保つようにサポートする効果があるのです。女性らしい美しさを保つ効果もあるので、いつまでも美しくありたい女性は注目したいポリフェノールの一種です! ダイエット効果なども期待できます。
<イソフラボンが豊富に含まれる食品>
大豆・豆乳・大豆を使った加工食品(豆腐・おから・納豆・きな粉など)
・コーヒーポリフェノール
コーヒーに含まれるポリフェノール「コーヒーポリフェノール」は「クロロゲン酸類」とも呼ばれていて、脂肪燃焼効果があり、肥満予防に役立つと言われています。
<コーヒーポリフェノールを多く含む食品>
コーヒー豆・ジャガイモ・リンゴなど
・カカオポリフェノール
カカオに含まれているポリフェノール「カカオポリフェノール」は、活性酸素の働きを抑えて、アレルギー予防や改善にも効果があると言われています。また動脈硬化や高血圧など血液に関する病気を防ぐ効果も期待できます!
ストレスで眠れない時には高カカオのチョコレートを摂取すると、抗ストレス効果、リラックス効果が得られて快眠できると言われています。チョコレートの原料であるカカオカスに含まれる「テオブロミン」は脳を活性化させる他に、リラックス効果、代謝を良くする効果もあります。チョコレートはできればカカオ70%以上の高カカオのものがオススメです。
<カカオポリフェノールを多く含む食品>
カカオ豆・高カカオのチョコレート・ココアなど
・タンニン
ポリフェノールの一種「タンニン」にはタンパク質を変形(収縮)させる「収れん作用」があり、組織や血管を縮めることで肌を引き締める効果があると言われています。またタンニンの抗酸化作用によって、若返り作用、生活習慣行の予防効果も期待できます!
<タンニンを多く含む食品>
コーヒー・濃い緑茶・紅茶・ワイン・渋柿など
ポリフェノールを摂取するときのポイント
ポリフェノールは水に溶けやすい性質があるので、体内に蓄積されにくいです。そのため効果が長時間続かないという特徴があります。毎日こまめに摂取することで美容・健康につながっていく成分です。1日3食のうち、何か1品ポリフェノールが豊富な食品をとりいれてみましょう!
まとめ
健康的な美しさを保ちたい方はポリフェノールの効果をとり入れてみると、理想的のキレイが手に入りそうですよね! バランスの良い食事を心がけながら、ポリフェノールの摂取も意識してみてはいかがでしょうか?