産後の不調。カラダと心をケアしよう

妊娠中、つわりや腰の痛みなどさまざまな変化に苦労の末、やっと出産。
愛するわが子にやっと会えたと思ったのに、今度は不調が続く…。
産後は赤ちゃんのお世話で手一杯!不調が続くと心もカラダもツライですよね。
出産後は、心にもカラダにもたくさんの変化が起きます。
今回は多くの方が悩まれる症状と改善策をご紹介します。

 

産後不調になる原因は?

妊娠・出産はとても素晴らしいことですよね。
しかし、妊娠中に骨盤が開いたことによる腰の痛みやカラダ全体のゆがみ、赤ちゃんのお世話による寝不足、妊娠中に運動量が減ったことによる筋肉の衰えなど、ママのカラダは多くのダメージを受けています。
一般的に、6~8週間かけて妊娠前のカラダへ回復していきますが、長く続いてしまう方も少なくありません。みんなそうだからと我慢せず、原因をしっかりと理解し、対策をとることが大切です。

妊娠中、赤ちゃんをおなかの中で育てるために胎盤から女性ホルモンのエストロゲンがたくさん分泌されます。しかし、出産で胎盤が出てしまうため、女性ホルモンがほとんど無い状態になってしまいます。
女性ホルモンは、髪や皮膚のうるおいを維持したり、骨や筋肉、関節の動きをスムーズにしたりする働きがあります。また、記憶力や集中力の維持など脳機能のへの働きもあり、正常に分泌されることで自律神経を安定させてくれます。
女性ホルモンの急激な減少は、産後のカラダと心が不調になる大きな原因と言えるでしょう。

 

主な不調の症状

産後の不調の症状は人それぞれですが、以下のような不調が多く見られます。

・抜け毛
・貧血
・肌荒れやシミ・そばかす
・肩こり、腰痛
・倦怠(けんたい)感
・息切れ、動悸
・気分が落ち込む
・イライラする

カラダの不調を感じやすい時期ですが、心の不調は自覚が無く悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。一般的には、ホルモンバランスが整ってくると症状も次第に治まっていきますが、頑張りすぎは禁物です!ママのカラダと心のケアもしっかりしてあげましょう。

 

産後不調の改善策

あまりにもつらい不調は、なるべく早く病院で相談することをおすすめします。病気とまでは言わない不調であれば、セルフケアで不調を改善していきましょう。

 

栄養をとる!

母乳は、ママの血液から作られるため、一生懸命飲ませているうちに貧血や栄養不足になりがちです。鉄分が多く含まれる、ほうれん草・レバー・プルーンなどを積極的にとるようにしましょう。
また、細胞をつくるたんぱく質も大切です。鶏肉などの肉類や、卵、魚をとりいれましょう。抜け毛や肌荒れなど、ホルモンバランスが乱れることによって起きる不調も改善してくれます。

 

紫外線(UV)ケアと保湿

肌荒れや、今までなかったシミ・そばかすが現れると気分が沈んでしまいますよね。産後はホルモンの影響で、肌のバリア機能が低下してしまいます。
また、メラニン色素が生成され、シミ・そばかすが目立ちやすくなってしまいます。しっかりと保湿をし、外に出るときには日焼け止めを忘れないようにしましょう。

 

頑張り過ぎない!


赤ちゃんのお世話に気合が入りますが、1人で頑張りすぎず周囲の助けを得てください。寝不足が続き、部屋を片付けられなくても大丈夫。手が抜けることは抜いてみましょう。
イライラしたり、落ち込んだりしないためには、「パパがいる時にやればいいや」と、精神的な余裕を持つことが大切です。余裕ができれば笑顔になれるはずですよ。

いかがでしたか?産後のカラダや心の不調はツライですが、どの症状も一過性のものです。しっかりと対策をとれば回復していきますので、抱え込まずにゆっくりと改善していきましょう。