両想いになった途端冷めるのは「蛙化現象」かも!?

これまで好きだった相手なのに、両想いになった途端、相手への興味がなくなってしまったことがある方も多いのではないでしょうか。好きになった途端冷めてしまう方は、「蛙化現象」の傾向があるのかもしれません。今回は、恋愛シーンで多くの人を悩ませる「蛙化現象」について、特徴や乗り越え方などをご紹介します。




蛙化現象とは


蛙化現象とは、片思いをしていた相手や憧れの人と両想いになった途端、相手のことを好きではなくなったり、「好きじゃない」を通り越して「嫌い」になってしまったりする現象のことです。それまでの気持ちとは真逆になってしまうことから、グリム童話『かえるの王様』に例えて名付けられたとされ、漢字は「かえるかげんしょう」と読みます。




蛙化現象に見られがちな行動の特徴は?


恋愛において蛙化現象があるとき、行動にはどのような特徴があるのでしょうか。蛙化現象で起こりがちな行動の特徴を紹介します。思い当たるものがたくさんある方は、もしかすると蛙化現象の傾向があるかもしれません。

(1)どこが好きだったのかわからなくなる

蛙化現象が起こると、これまで好きだと思っていたポイントが、急に素敵だと思えなくなることが多くあります。好きな気持ちがなくなるだけでなく、好きだったポイントが分からなくなり、嫌いになったり、生理的に受け付けなくなったりすることがあります。

(2)連絡を取るのが億劫になる

付き合いはじめのころは、彼と連絡を取り合えることをうれしく感じがちですが、蛙化現象になると、連絡を取り合うことが億劫になりがちです。LINEの返信も滞りがちで、未読無視や既読無視などをしてしまうこともあります。

(3)肌が触れ合うのに嫌悪感がある

好きな気持ちがあれば、相手との距離を縮めたいと感じたり、触れ合いたいと感じたりすることも自然にありますが、蛙化現象になると、距離が縮まることや、肌が触れ合うことに嫌悪を感じてしまいます。手をつなぐのも気持ちが悪いと感じることがあります。




蛙化現象はなぜ起こる?


恋愛をするたびに蛙化現象になってしまう方は、どうして好きな気持ちが続かないのだろうと感じてしまうことがあります。相手に対して申し訳ない気持ちが生まれて自己嫌悪に陥ってしまう人もいます。蛙化現象はなぜ起こるのでしょうか。原因とされている内容をチェックしてみましょう。

(1)恋愛に対して理想が高い

恋愛に対して理想が高く、「~であるべき」や「~であってほしい」という思いが強すぎると、相手が理想に当てはまらない場合に、一気に気持ちが冷めてしまうことがあります。理想を追いかけるあまり、少しでも理想と異なる面が見えると、その部分ばかりが気になってしまうことも。

(2)過去の恋愛にトラウマがある

過去の恋愛で、関係が深まったあとに嫌な経験や辛い思いをしたことがあると、同じような思いを繰り返したくないという気持ちから、関係が深まることを避けてしまう方がいます。彼氏からのDVを受けたことがある場合も、トラウマから蛙化現象を起こしてしまうことがあります。

(3)性的なことへの苦手意識

性的なことへの嫌悪感が強い方も、蛙化現象を起こしてしまいがちです。性的なつながりは、決して悪いことではありません。性に対してマイナスのイメージやトラウマなどを抱えていることが原因になっていることもあります。

(4)回避型愛着障害の傾向がある

回避型愛着障害とは、心のうちを知られることを苦手に思ったり、他人と親密な関係になることを回避したがる傾向がある方に起こりがちな症状です。回避型愛着障害は、幼少期に親や周りの大人から気持ちを否定されたり、愛情を拒絶されたりする経験がある方や、過剰な愛情で自由が制限されていたりした場合になりやすいとされています。回避型愛着障害の傾向があると、好きな人を距離が近づくことを自然と避けてしまいがちです。

(5)自己肯定感が低い

自分に自信がない方や、自分の容姿や性格に否定的な方のなかには、本当の自分の姿を知られると、相手に嫌われてしまうのでは?という恐怖感から、心のうちを見せることや深い関係になることを避けてしまう方もいます。




蛙化現象を乗り越える3つのヒント


長く続く恋愛がしたい方や、彼氏がほしいのに長く続かない方は、自身の蛙化現象を克服したいと思う方が少なくありません。蛙化現象を乗り越えるヒントをご紹介します。できることから取り入れて、恋愛を楽しんでみてくださいね。

(1)恋愛経験を積んで現実を知る

恋愛や彼氏像への理想が高く、相手の欠点に目が向いてしまいがちな方は、恋愛経験を積んで、漫画や映画、ドラマの世界ではない恋愛の現実像や彼氏像を知ることをおすすめします。現実の恋愛や付き合いはシナリオ通りにはいかず、理想像とはかけ離れてしまうこともありますが、漫画や映画、ドラマにはない恋愛の面白さを発見することもありますよ。

(2)過去の経験に縛られない

過去に親や恋愛関係になった人からうけた辛い経験を、新しい経験に重ねてしまうことは誰にでもありますが、それに固執しないように気を付けることも、蛙化現象を乗り越えるヒントになります。新しく知り合う人や、新しく築く関係は、過去に知り合った人や過去の経験とは異なることを理解しておくと良いでしょう。辛い経験を忘れるのは難しいですが、新しい経験で塗り替えるつもりで関係を築けるようになると良いですね。

(3)自己肯定感を高める

好かれていることに自信がなく、本当の自分を知られて嫌われてしまうことが怖くなる場合は、自分に自信が持てるように、自己肯定感を高めることが大切です。自分の短所よりも長所に目をむけるようにしましょう。長所は、ほかの誰かよりも優れている必要はありません。ほかの誰かと比べるのではなく、自分のなかにある良いところが自信を持って良い長所ですよ!




蛙化現象を受け止めながら関係を築いてみよう


蛙化現象を繰り返してしまう方のなかには、相手に申し訳ない気持ちから、自己嫌悪に陥ってしまう方が少なくありません。なぜ好きだった人に対して急激に気持ちが冷めてしまうのだろうと不安に思っている方は、蛙化現象の存在を受け止めるだけでも、気持ちが軽くなることも。蛙化現象を起こしがちな方は、そのことを受け止めながら、恋愛が楽しめるようにチャレンジしてみてください。