更年期中に頻尿が多くなるのはなぜ?その原因と予防・改善策を紹介


更年期に入ると、途端に頻尿などの尿トラブルに悩まされる方が増えてきます。

40代半ばから50代半ば、主に閉経がきっかけで起こるこの更年期に起こる頻尿には、どのような原因があるのでしょう?そして、改善・予防策はあるのでしょうか?

更年期の方に多い3つの「尿トラブル」とは?

頻尿はその名の通り、おトイレに行く頻度が高くなってしまう症状を指します。ほんの少し尿がたまっただけで膀胱が刺激され、強い尿意を感じるというものです。これを「過活動膀胱」とも呼びます。

しかし、それ以外にも更年期の方には次のような尿トラブルに悩まされる方が多いのです。

①腹圧性尿失禁・切迫性尿失禁

いずれも、いわゆる「尿もれ」と呼ばれる症状です。

腹圧性尿失禁というのは、お腹に力を入れた時や、くしゃみなどをした時に尿もれを起こしてしまう症状。切迫性尿失禁というのは、尿意を感じてすぐにトイレに駆け込んでも、間に合わずに尿もれをしてしまうという症状です。

②尿路感染症

尿の通り道である「尿道」に炎症を起こしてしまう病気です。再発を起こしやすく放置すると完治が難しくなるため、医療機関での治療が必須といえます。また、同様の症状である膀胱炎などもかかりやすいと言われています。

更年期の尿トラブルはなぜ起こるのか?2つの原因

頻尿、尿もれ、そして尿路感染症。こうした症状が更年期で増えてしまうのは、なぜでしょうか?そこには、大きく2種類の原因があると言われています。

①女性ホルモンの減少と、自律神経の乱れ

更年期に入り閉経へと向かうにつれて、子宮から分泌されている女性ホルモンが急激に減少してしまいます。女性ホルモンの分泌を指示しているのは脳の視床下部という部分なのですが、ここは同時に「自律神経」の調整も行なっています。

しかし、女性ホルモンの急な分泌減少に視床下部が混乱してしまい、それが自律神経にも悪影響を与えてしまうのです。すると、自律神経である交感神経・副交感神経のバランスが崩れてしまい、膀胱の働きにも異常をきたすようになります。

それが、頻尿や尿もれを誘発してしまうというわけです。

②骨盤底筋群の衰えによる「緩み」

骨盤底筋群というのは、名前の通り骨盤の下部分を支えているような筋肉の集まりです。ここは生殖器や泌尿器を支える大事な部分なのですが、出産や妊娠で緩んだり、あるいは加齢で衰えてしまいます。

この筋肉の緩みや衰えにより、膀胱が正常な位置からずれ、頻尿になりやすくなるのです。

更年期中の尿トラブルを予防・改善する2つの習慣

更年期中に起こる体の変化に対して、専門医療機関で治療を受けるというのは非常に重要です。それ以外に、日常的にできる予防・改善方法を2つご紹介します。

①骨盤底筋群のトレーニング

まずは、衰えがち、緩みがちになった骨盤底筋群を鍛えるトレーニングを行います。トレーニングの内容は、椅子などに腰掛けた状態で、肛門と膣を締めるように力を入れ、また力を緩めるというものです。

10秒力を入れ、10秒緩めるというのを1セットと数え、合計10セット繰り返しましょう。移動中や自宅など、どんな場所でも取り組むことができるのでオススメです。

②サプリメントで女性ホルモンの働きを助ける

更年期中の様々な症状は、女性ホルモンの減少が原因です。そこで、サプリメントを活用するという方法があります。

大豆イソフラボンから代謝されて生まれるエクオールは、女性ホルモンと似た構造・働きを持っていることで知られます。しかし、大豆イソフラボンからエクオールを作れる人は、日本で2人に1人しかいません。

そこで、エクオールをそのままサプリメントとして摂取することで、体の変化を緩やかにするというわけです。

毎日悩まされる尿トラブルを予防・改善しよう

尿トラブルは毎日起こるもので、大きなストレスにもつながります。今回紹介した対策を活用して、快適な生活を取り戻しましょう。