更年期中のめまい・ふらつき・耳鳴りと対策


更年期中、めまいやふらつき、耳鳴りなどの症状に悩まされる方がいます。しかしこれらの症状は、実はすべて共通した原因で起きていることが多いのです。更年期障害の1つであるこうした症状の中身や原因、そして自分でもできる対策をご紹介します。

更年期中に感じやすい「フワフワ」した感覚によるめまいとふらつき

更年期世代が抱えるたくさんの症状の中に数えられるのが、めまいや耳鳴り、そしてふらつきなどです。そのうちのめまいについてですが、おおよそ2つの種類に分類されます。

それは、「フワフワと自分が浮いているように感じるめまい」と「グルグルと回転しているように感じるめまい」です。

このうち、後者のめまいは「良性発作頭位めまい症」と呼ばれています。耳からくるもので三半規管がその原因と考えられています。この種のめまいの場合、むしろ体や頭を動かしたほうが症状が改善されやすいです。

更年期中起きやすいのは、前者の「フワフワと自分が浮いているように感じるめまい」の方です。一般的に「浮動性めまい」とも呼ばれるこちらのケースでは、地に足がついていないような感覚を覚えます。

自分の体重を支えている感覚が薄れているので、この時にふらつきなどの症状を覚える方が多いです。

更年期中はめまい、ふらつきと共に耳鳴りも感じるのはなぜ?

そして、めまいやふらつきといった症状と一緒に、更年期では耳鳴りなどの症状に悩まされる方が多いです。なぜ、更年期中はこうした複数の症状が一度に起こるのでしょうか?

その原因に挙げられるのが、自律神経の乱れとされています。

脳の一部である視床下部は、交感神経・副交感神経からなる自律神経のコントロールをするという非常に重要な役割が存在します。そして女性にとって、視床下部は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌という大事な役目もあるのです。

このエストロゲンですが、女性が妊娠できる状態を維持したり、血流や骨の密度、肌ツヤを保つなどいくつもの働きを持っています。20代を中心にその分泌量はピークを迎えますが、40代を境にその量は急激に低下してしまいます。

ちょうど40代から閉経の更年期の時期は、エストロゲンの分泌量が激変する時期でもあるのです。そうすると、女性の体には様々な悪影響が生まれます。ただ、この更年期で起こる症状の原因は、エストロゲンだけものものではありません。

エストロゲンの分泌を司る視床下部は、子宮の機能低下に関わらずエストロゲンの分泌量を増やすように指令を出し続けます。しかし、エストロゲンの分泌量は低下の一途です。このギャップの影響により、視床下部が混乱してしまいます。

視床下部と自律神経は、共に視覚・聴覚に深い関わりを持っています。視床下部の混乱とそれに伴う自律神経の乱れが、めまいやふらつき、耳鳴りといった症状を引き起こしてしまうのです。

めまい・ふらつき・耳鳴りを予防・改善する方法とは?

めまいやふらつき、耳鳴りの予防・改善を行う場合、まずは「食生活」を見直すようにしましょう。

脂っこいものや炭水化物に偏った食事をしている方は、全般的にビタミン・ミネラルが不足しています。まずは野菜や魚介類を多く取り入れることで、普段の食事から栄養を補充できる食生活に切り替えていきましょう。

中でも、牡蠣や牛肉、ごまなどに含まれる亜鉛は、ホルモンバランスを整えるのに有効とされています。

食事改善を進める上で、サプリメントを活用するのも有効です。特に大豆イソフラボンが代謝されることで作られる「エクオール」は、女性ホルモンと同じ働きをするとされています。更年期中には強い味方となるはずです。

食事は自分の体を形作る非常に重要な要素です。食事とサプリメントをうまく活用して、エイジングケアと更年期対策を進めましょう!