更年期中の2つの頭痛の原因とセルフケア


肩こり、腰痛、むくみなどなど。慢性的な症状に悩まされている女性は少なくありません。こうした症状は、更年期で特に顕著に現れます。その中の1つが「頭痛」です。

更年期に起こる頭痛の種類や原因、セルフケアの方法をまとめました。

更年期に起こりやすい2種類の頭痛〜その特徴とは?

更年期障害に関連する症状である頭痛は、実は2種類に分けられます。それは「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。

①片頭痛

片頭痛というのは、更年期以前の世代の方にもよく見られるものです。その症状の特徴は、次のようなものです。

・頭の片側が痛み出す
・脈打つような感覚で、ズキズキと痛む
・頭痛が起きている時、同時に悪心・吐き気などを伴うケースがある
・光や音に過敏になるなど、視覚や聴覚に異変を感じる
・体をちょっと動かすなどの動作でも、頭痛が悪化するケースがある

②緊張型頭痛

緊張型頭痛という言葉を耳にしたことはない人も多いのではないでしょうか?具体的には、次のような症状があるとされています。

・片頭痛と異なり、頭全体が痛む。
・痛み方は、片頭痛のような脈を打つようなものではない
・体を動かすなどのちょっとした動作では、頭痛の程度が悪化することは少ない
・頭痛が起きている間、悪心や嘔吐などが起こることは少ない

こうして見ると、片頭痛と緊張型頭痛は症状の種類に対極的な違いがあります。そのため、自己診断でも自分がどの頭痛に分類できるかわかりやすいでしょう。

2つの頭痛の症状が起こる原因とは?

2種類の頭痛は、それぞれ原因が異なると考えられています。

①片頭痛の原因とは?

片頭痛は男性よりも女性に多い症状で、食習慣や睡眠不足などが原因にありますが、中でも大きな要因とされているのが「エストロゲン」です。

月経など女性ホルモンのバランスが大きく変わる時期に片頭痛は起こりやすいのですが、閉経に伴いエストロゲンの分泌量が大きく減少する更年期は、片頭痛が悪化しやすい時期と考えられています。

②緊張型頭痛

緊張型頭痛の原因の主だったものは「血流低下」です。例えば長時間座りっぱなしの姿勢を取っていたり、疲労で肩や首回りの筋肉が硬くなっていたりすると、緊張型頭痛が起こりやすいのです。

更年期に伴うエストロゲンの減少と緊張型頭痛との関連ははっきりとされていません。しかし、エストロゲンは血流増加などの作用もあるため、エストロゲン減少が血流に悪影響を与えているということは考えられます。

更年期中の頭痛を緩和するには?

更年期に起こる頭痛を緩和するセルフケアの方法は、次のようなものがあります。

①食習慣の改善、サプリメントの摂取

特に片頭痛を感じやすい人に多い生活習慣として、アルコールやカフェインの摂取量が多いというものがあります。これらに該当する方は、まずはその量を減らすことから始めてみましょう。

そのほか、エストロゲンの減少に対してはサプリメントの摂取も有効です。エクオールというエストロゲンと似た作用をもたらす成分を摂ることで、頭痛以外の更年期症状にも効果を発揮します。

②ストレッチや入浴で、血流を促進させる

首や肩周辺の筋肉が凝り固まると、そのまま頭部への血流悪化につながります。長時間にわたり同じ姿勢であることが多い方は、45分〜60分ごとなど、一定のタイミングで体を動かしたり首回りのストレッチをしたりしましょう。

肩の上げ下げや、首をゆっくり回すだけでも効果はあります。あとは、体を温めて血流を促進するために、お風呂にゆっくり浸かるなどもおすすめです。

更年期の頭痛は重大な病気のサインかも?

更年期の頭痛の原因や対策を紹介しました。日常的に感じる頭痛は、場合によってはくも膜下出血のサインである可能性もあります。

上記に紹介した緩和法を試しつつ、もし気になる場合は病院などの専門機関で検査をしましょう。