ドライマウスの症状と原因とは?3つの予防法・改善法も紹介


口腔内のトラブルと聞いて思い浮かぶのは、歯周病や虫歯など「歯磨き」に関連した症状です。しかし、実は更年期障害の数ある症状の中には、口に関するものもあるのです。今回は、そのなかの1つである「ドライマウス」という症状について、特徴や原因、予防法などを紹介します。

ドライマウスって何?その症状とは

「ドライマウス」というのは、ドライアイと同じで口腔内が乾燥するというものです。乾燥するのは、口の中にある唾液の量が減ってしまうというのが主な原因です。

みなさんは、唾液にどのような役割があるかご存知でしょうか?非常に多くの役割を持っている唾液ですが、主に次の6種類に分けることができます。

・口の粘膜を保護する、口の中を清潔に保つ
・唾液に含まれる酵素で食べ物の消化を助ける
・食べ物をのみ込みやすくする
・口から入ってくる細菌などから体を守る
・味覚を感じ取る
・歯にカルシウムなどのミネラルを補充し、再石灰化を促進する

更年期になると、こうした役割を持つ唾液の量が減ってしまい、口が乾燥しやすくなってしまうのです。それによってドライマウスになると、次のような症状が起こりやすくなります。

・口の中がネバネバするようになる
・水分の少ない食べ物が飲み込みにくくなる
・味覚障害を起こす
・口内炎や歯周病、虫歯になりやすくなる
・舌が白くなる(舌苔)
・口臭がきつくなる

こうした悩みを感じている方は、ドライマウスの可能性が高いと言えます。

更年期でドライマウスになりやすくなる原因とは?

更年期になると、なぜドライマウスになりやすくなるのでしょうか?その大きな要因の1つに、「女性ホルモンの低下」というものが挙げられます。

更年期に入り閉経にさしかかると、女性ホルモンであるエストロゲンの量が急激に減少します。エストロゲンは妊娠や生理に関わるだけでなく、体のあらゆる機能の保持にも働いているのです。

その中の1つに、「唾液の分泌調整」というものが挙げられます。エストロゲン減少でこの機能が低下することで、唾液の量が減ってしまい、結果としてドライマウスになりやすくなるというわけです。

更年期では体の様々な調整機能が崩れやすくなります。すると、特に今まで乱れた生活習慣を過ごしていた人ほど、その悪影響を大きく受けてしまいます。

ドライマウスを予防・改善する3つの方法


ドライマウスの予防や改善をするには、次の3つの方法がとても重要です。

①禁煙

タバコにはニコチンという成分が含まれていますが、これが口腔内の粘膜に大きなダメージを与えてしまいます。

これが、口の中の環境の悪化に繋がります。これ以外にも、喫煙は百害あって一利なしと言えるほど、人体への悪影響が多いとされる習慣です。現在喫煙の習慣がある方は、まず禁煙を始めるところから健康対策を立てましょう。

②食べ物をよく噛んで唾液分泌を促す

よく「ご飯はよく噛んで食べなさい」と教えられますが、しっかりと咀嚼を繰り返してあごの筋肉を使うと、唾液の分泌に関わっている唾液腺という場所を刺激することができます。更年期ではあごや舌の筋肉が衰えて、それがドライマウスの引き金になることも少なくありません。

食事では1度に30回以上を目安に、しっかりと噛んで物を食べるようにしましょう。

③エストロゲン様作用を持つ成分を摂取する

更年期障害の大半は、エストロゲンの減少から起こります。エストロゲンの分泌量を増やすことは困難ですが、似た作用を持つ成分を摂取することで、それを補うことは可能です。

有名なものは、大豆イソフラボンから代謝して作られるエクオールがあります。食事よりもサプリメントの方が効率よく摂取できるので、ぜひこれらを日々の生活に取り入れてみましょう。