更年期の冷えはなぜ起こる?原因と3つの対策!


女性の大半が経験するという手足の冷え。企業別で行われる調査の多くで、女性の6割〜7割が冷え性に悩まされていると言います。

こうした冷えの感覚は、実は更年期障害の中でも特に多い症状の1つなのです。冷えが起こる原因、そして対策を解説します。

冷えがもたらす体への悪影響と、2つの原因

女性の多くが経験する、手足の冷え。更年期に入ると、単に末端部が冷たいだけでなく、体が震えるほど寒くて眠るのもつらいという感覚を覚える方もいます。

体の冷えというのは、そのまま「免疫力」に直結します。体温が下がると、体のエネルギー代謝の効率が落ち、食べ物の栄養を取り込みづらくなったり、老廃物の排出がうまくいかなくなったりなど多くのデメリットがあります。研究には、体温が1度下がるだけで、免疫機能で欠かせない白血球の働きが30%も下がるとさえ言われているほどです。

こうした状況を放置しておくと、風邪や発熱、下痢などあらゆる病気の原因になりかねません。

なぜ更年期障害で冷えを感じる、あるいは冷えが悪化するのかには、2つの原因が考えられます。

1つは、女性ホルモンのエストロゲンと自律神経のバランスが乱れる点にあります。この2つはいずれも、体温調整に大きな関わりがあります。しかし、更年期でエストロゲンの分泌量が急減するのと、その変化で自律神経のバランスも崩れてしまうことで、体温調整がうまくいかなくなってしまうのです。

もう1つは、女性の「筋力」にあります。女性は一般的に男性よりも筋肉量が少ないと言われています。筋肉には、血流を促進するポンプのような役目があるのですが、加齢によって筋力が落ちてしまうと、その働きも同時に弱くなってしまうのです。

成人以後、とくに運動する習慣がなかった人は、冷えを感じやすいと言われています。その状態で更年期に突入すると、体の中の変化と筋肉量の低下が重なり、重度の冷えに悩まされてしまうでしょう。

「冷えのぼせ」とは?寒いのに熱いってどういうこと?

冷えを改善・予防3ポイント!寝るときの靴下はNG!?


冷えの改善・予防には、「運動」「入浴」「飲み物」の3つを意識しましょう。

まず運動ですが、手っ取り早いのは「ウォーキング」です。1日30分を目安に、自宅周辺や公園を歩くようにしましょう。このとき、腕を大きく振って、大股で歩くことでより全身の筋肉を刺激できます。

入浴ですが、冷えがひどい人であれば、41度程度の「熱めのお湯」に、15分ほど浸かるようにします。もう少し熱いお湯なら、10分ほどにしましょう。入浴中は手足の指を大きく動かすことで、さらに血流を促進できるのでおすすめです。

そして飲み物ですが、冷たい飲料水は避け、体温よりも温かいコーヒーやスープを飲むようにしてください。起床後は白湯を飲むことで、体温上昇や免疫力アップが狙えます。

それ以外には、例えば自律神経を整えるために深呼吸やリラックスできる時間を持つことも有効です。女性ホルモンであるエストロゲンと同じ働きを持つ、大豆イソフラボン(エクオール)を多く含む食品やサプリメントを摂るなど、食事でできる対策も試してみるといいでしょう。

寝るときに靴下を履いている方も多いのですが、それはNG。足というのは想像よりも汗をかいている部位です。寝ている間にかいた汗で靴下が濡れてしまい、かえって冷えを助長してしまいます。

毎日できることから、冷えの対策を!

冷えは非常に一般的な悩みですが、放っておくと様々な病気につながる怖い状態です。特に体調の変化が顕著に起こる更年期では、いつも以上に健康管理へ気を配りましょう。

毎日の生活習慣を通じて、しっかり対策していくことが重要です。